宅建士試験を短期間で合格するために出題範囲と目標点数、解く順番を紹介します。
1.宅建士試験の出題範囲、出題問題数、目標点数
(1)宅建士試験の合格点数と目標点数
はじめに、宅建士試験の出題範囲、出題問題数、目標点数を確認します。
各出題範囲と出題問題数、目標点数は下表の通りです。
宅建士試験の目標点数は40点としています。
毎年、合格点数は変動します。
過去10年間の最高合格点数は38点なので、40点取れれば間違いなく合格です。
一般財団法人 不動産適正取引推進機構 試験実施概況(過去10年間) はこちらから
なお、2023年度(令和5年度)の合格点数は36点でした。
出題範囲 | 問題数 | 目標点数 | 自分の点数 |
借地借家法、区分所有法、不動産登記法 | 4 | 3 | 3 |
上記以外の権利関係 | 10 | 7 | 2 |
法令上の制限 | 8 | 6 | 6 |
税その他 | 3 | 2 | 3 |
宅建業法 | 20 | 18 | 18 |
免除項目 | 5 | 4 | 5 |
合計 | 50 | 40 | 37 |
(2)宅建士試験の出題範囲の考え方
宅建士試験の出題範囲は基本的には5分野に分ける場合が多いです。
しかし、私は権利関係(民法)は借地借家法、区分所有法、不動産登記法(以下3法と言います)とそれ以外の権利関係に分けて考えるべきだと考えます。
その理由は借地借家法、区分所有法、不動産登記法は毎年必ず出題されます。
その一方、それ以外の権利関係は出題範囲が広く、どの問題が出題されるかわからないからです。
(3)宅建士試験に合格するための勉強時間
宅建士試験に合格するための勉強時間は一般的に300時間と言われています。
300時間の勉強時間ということは、1日1時間で300日(10か月)、1日2時間で150日(5か月)です。
5か月より短い期間で結果を出すには、確実に出る出題範囲に勉強時間を費やすべきです。
私は、権利関係は勉強を始めた当初は一通り勉強しました。
しかし、試験直前で3法以外の権利関係はほとんど勉強をしませんでした。
仮に勉強時間に余裕があるなら、取り組むことも可能です。
でも、勉強時間が少ないなら、確実に出題される範囲を勉強すべきです。
宅建士講座・ゼロから始めて1年合格!そのような勉強をした結果、確実に点数を稼ぎ、何とか合格点まで滑り込みました。
なお、合格はしたものの、勉強しなかった3法以外の権利関係はメタメタでした。
まさか10問中2問しか正解しないとは思ってはいませんでした。
2.宅建士試験での問題の解く順
宅建士試験における問題の解く順番は非常に重要です。
問題の解く順番は宅建士試験のテクニックの一つであり、解く順番は合否に大きく影響します。
(1)【問1】の権利関係の問題から解く
一般的に、多くの受験者は【問1】の権利関係の問題から解き始めます。
勉強時間が長く、権利関係が得意な受験生はこれでも良いかもしれません。
ただし、勉強時間が少ない、短期間で宅建士試験に合格しようとする人には向きません。
(2)【問15】の法令上の制限の問題から解く
次に多いのが【問15】の法令上の制限の問題からです。
その理由は、忘れない内に暗記問題を終わらせよう、と考えているからです。
また、暗記問題は解く時間が短いので、試験時間のプレッシャーを感じにくいというメリットもあります。
(3)【問11】の借地借家法の問題から解く
そして私は【問11】の借地借家法の問題から解き始めました。
借地借家法の問題から解き始めた理由は、借地借家法は毎年必ず出題される暗記問題で、勉強していて、自信があったからです。
裏を返せば、【問1】の権利関係の問題から解く自信がなかったからです。
法令上の制限の問題から解く人も、「権利関係の問題から解くよりも暗記問題から解いてしまおう」と思っているからです。
借地借家法、区分所有法、不動産登記法は毎年確実に出題されます。
更に、覚えることもそれ程困難ではありません。
ぜひ、【問11】から問題を解いていきましょう。
短期間の勉強で合格を目指す人は、間違っても、【問1】から解き始めるのは止めましょう。
問題の解く順番は非常に大事です。
自信のない出題範囲から始めると時間をロスし、メンタルもやられます。
繰り返しになりますが、必ず暗記問題からスタートしましょう。
仮に【問1】から問題を解き始めていたら、私はきっとメンタルをやられて合格しなかったと思います。
短期合格に向けての勉強方法 はこちらから
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