今回は節約に関する話です。
おすすめの節約術として、よく水道光熱費が上げられます。
特に電気料金の節約を紹介するSNSはたくさんあります。
今回は電気料金のおすすめの節約術について考えてみます。
1.1か月当たりの電気料金
まずは実際の電気料金の確認です。
総務省統計局の「家計調査 家計収支編」によると、2022年における世帯人数別の電気料金・ガス料金・水道料金・他の光熱費・上下水道光熱費の平均は以下の通りです。
1か月間の水道光熱費(引用 総務省 家計調査 家計収支編)
用途分類 | 平均2.22人 | 世帯人員1人 | 世帯人員2人 | 世帯人員3人 | 世帯人員4人 | 世帯人員5人 | 世帯人員6人以上 |
光熱・水道 | 20,398 | 13,098 | 22,037 | 25,657 | 26,577 | 29,160 | 34,291 |
電気代 | 10,559 | 6,808 | 11,307 | 13,157 | 13,948 | 15,474 | 17,869 |
ガス代 | 4,547 | 3,331 | 4,900 | 5,555 | 5,427 | 5,506 | 6,156 |
他の光熱 | 1,202 | 843 | 1,600 | 1,445 | 1,005 | 1,052 | 1,232 |
上下水道料 | 4,091 | 2,116 | 4,229 | 5,500 | 6,196 | 7,128 | 9,033 |
その他の光熱費は主に灯油代で、地区別では、北海道や東北地方で多くかかっています。
電気料金は2人で1か月11,307円(2021年比+2,124円)です。
ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、電気料金はこの1年でなんと+23%と大幅に上昇しました。
初めにお伝えするのは心苦しいのですが、一般的な家庭で、この電気料金を2割削減するには極めて困難と考えます。
その理由は以下で説明します。
2.おすすめの電気料金の節約術
電気料金を節約するには、以下のような方法があります。
(1)エアコンや冷蔵庫の設定温度を調整する、テレビの使用時間を減らす
経済産業省資源エネルギー庁の省エネポータルサイトの無理のない省エネ節約によると
①エアコンの暖房設定温度を21℃から20℃に1℃下げた場合(外気温度6℃の時、使用時間:9時間/日)の年間の電気料金の節約額は約1,650円、月額で約137円です。
②エアコンの暖房を1日1時間短縮した場合(設定温度:20℃)の年間の電気料金の節約額は約1,260円、月額で約105円です。
③冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」にした場合(周囲温度22℃)の年間の電気料金の節約額は約1,910円、月額で約159円です。
④液晶テレビ(32V型)を見る時間を1日1時間減らした場合の年間の電気料金の節約額は約520円、月額で約43円です。
4項目合計の年間の電気料金の節約額は約5,340円、月額で約445円です。
なお、エアコンの冷房、暖房は季節が限定されますので、実際の節約額はもっと少なくなります。
資源エネルギー庁が言っているように体調を崩すような無理な設定はいろいろな人に迷惑をかけるので十分注意しましょう。
(2)古い家電を省エネタイプの新商品に買い替える
この考え方が1番現実的と考えます。
一般財団法人 家電製品協会 省エネ家電 de スマートライフのスマートライフおすすめBOOKによると
①冷蔵庫を買い替えた場合エアコンを買い替えた場合(10年前、定格内容量401L〜450L)の年間の電気料金の節約額は約5,300円〜約7,160円、月額で約441円〜約596円です。
②エアコンを買い替えた場合(10年前)の年間の電気料金の節約額は約2,850円、月額で約約237円です。
③テレビを買い替えた場合(10年前、液晶テレビ40型)の年間の電気料金の節約額は約1,890円、月額で約157円です。
まだまだ使えるのに勿体ないとの考え方もありますが、買い替えだけで節約でき、ノーストレスですので、検討する価値はあります。
(3)契約している電力会社を見直す
ロシアによるウクライナ侵攻前はこれが1番の電気料金削減の話題でした。
しかしながら、2021年暮れ当たりから、いわゆる新電力会社の淘汰(事業撤退や倒産)が始まりました。
私の知り合いの会社も以前は新電力を利用していて、コロナ前は電気料金の削減に効果を発揮していた、と聞いていました。
しかしながら、2022年春突然、新電力の会社から電力供給の停止のお知らせの案内が届き、知り合いの会社は「これからどうしたらいいのか?」とあたふたしていたのが印象的でした。
個人的にも電力の自由化は簡単ではない、と感じました。
この記事を書いている2023年5月の時点で生き残っている電力業者は大手が多いので、突然「撤退します」、ということはないと思いますが、やっぱり心配です。
電気はあって当たり前、無くなったら生活できなくなります。
電力会社の見直しを検討する場合は、よく検討することをおすすめします。
3.ソーラーパネルとポータブル電源で電気料金を節約する
電気料金の節約を目的としていた訳ではありませんが、私はふるさと納税を利用して、アウトドアを目的にソーラーパネルとポータブル電源をもらいました。
ソーラーパネルで発電した電気をポータブル電源に充電し、スマホの充電やパソコンの電源として利用しています。
どの程度電気料金の節約になっているかは分かりませんが、大いに有効活用できていると感じています。
何より、日本ではさまざまな災害が発生しますので、1セットあると安心感があります。
間違いなくおすすめです、持っていて損はありません。
4.まとめ
電気料金の節約術でおすすめできるのは、古い家電を利用している家庭で、買い替えを行った場合のみだと思います。
電気の使用量の削減に伴う電気料金の節約は、生活費の節約というよりも、SDGsの観点からと割り切りましょう。
電気料金の節約には努力が必要ですが、それに対して節約効果(メリット)が少ないような気がします。
暑さを我慢して、または寒さを我慢して、節約できる金額は僅かです。
無理な節約はストレスにもなり、身体に良くありません。
5.最後に
生活スタイルを夜型から朝型に変更するのは有効なおすすめの電気料金の節約術です。
間違いなく、照明の点灯時間やエアコンの利用時間は減少します。
健康的な生活 = 電気料金のおすすめ節約術 です。
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