終活のすすめ(お墓購入・取得編)

終活

終活の大きなイベントとなるお墓の購入・取得について紹介します。

お墓購入

自分の親が亡くなった時に親の遺骨を納めるお墓がない人

また、自分自身が亡くなった時に入るお墓がない人

以上のような人は、自分の子供や孫に迷惑が掛からないように、どのようなお墓を購入するかの結論を出し、早めに準備しておくことが重要です。

なお、今回はお墓がない人が前提の話です。

しかしながら、現在お墓があり、将来墓じまいを考えている人は墓じまいで取り出した遺骨をどうするのか、という話にも繋がります。

ぜひ最後まで読んでみて下さい。

お墓さがし

1.お墓の種類と購入費用

お墓の種類としては、一般墓(継承墓)、永代供養墓、納骨堂、樹木葬などがあります。

以下の新しく購入したお墓の種類別シェアや平均購入価格は「第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023 年)」を参考にしています。

お墓の建て方、お墓を建てるまでの流れ はこちらから

(1)一般墓(継承墓) 100万円~350万円(平均152.4万円)

永代供養墓購入

お墓を継承してくれる親族がいる場合は、一般墓(承継墓墓)をおすすめします。

私たちが一般的にイメージするのが一般墓です。

お墓を購入した人の19.1%が一般墓を選択しています。

一般墓の平均購入金額の内訳は下表のとおりです。

内訳金額
墓石代金平均107 .6万円
土地利用料(永代使用料)平均58.9万円

なお、都市部では永代使用料の価格高騰が続いています。

その結果、東京23区の永代使用料は160万円〜となっています。

納骨堂や樹木葬と比較して一般墓は非常に高額になります。

しかしながら、お墓に入る予定人数が多い場合は、逆に割安になる場合も多いです。

したがって、あらかじめ購入する前にお墓に入る予定人数を確認すべきです。

一般墓のメリット

メリット

①個別供養である

②永代(えいたい)使用である

③お墓に入る人数によっては割安になる

一般墓のデメリット

デメリット

①購入金額が高額になる

②承継者が必要である

(2)永代供養墓 1名あたり5万円~

永代供養墓

永代供養(えいたいくよう)とは、寺院や霊園がお墓の管理・供養を行う埋葬方式です。

お墓を今後管理することが困難な場合に利用されます。

永代供養墓は、基本的に集合墓です。

不特定多数の他人と一緒に埋葬される合葬(がっそう)・合祀(ごうし)です。

基本的には、承継者が不要で、お墓購入費用が安く、管理費用もありません。

※合葬とは、不特定多数の他人と一緒に埋葬されること。

※合祀とは、不特定多数の他人と一緒に祀(まつ)られること。

 永代供養墓のメリット

メリット

①承継者を必要としない

②費用が安い

③永代供養で管理費もかからない

永代供養墓のデメリット

デメリット

①合葬・合祀なので、2度と遺骨を取り出すことはできない

お墓購入の金銭的な負担を抑えたい人にはおすすめのお墓といえます。

(3)納骨堂 30万円~80万円(平均77.6万円)

納骨堂購入

納骨堂は、一般的な屋外の墓地と異なり、室内に遺骨を納めるスペースを設けた埋葬方法です。

個別で遺骨を安置するロッカー型や礼拝も可能な須弥壇型などがあります。

お墓を購入した人の20.2%が納骨堂を選択しています。

最近は駅近の納骨堂が増加しており、法要やお墓参りが便利と人気があります。

納骨堂の利用期間としては、3年、13年、33年が多くみられます。

利用期間が終了すると永代供養墓などへ遺骨を移し、合葬・合祀されるという流れが一般的です。

納骨堂は利用期間中は管理料が必要となります。

納骨堂のメリット

メリット

①一定期間は個別で遺骨を管理できる

②天候を気にすることなくお墓参りができる

③お墓掃除の必要がない

④将来承継者がいなくなってもお墓を撤去する必要がない

納骨堂のデメリット

デメリット

①スペースが狭く、個別にお墓参りができない場合がある

②納骨する人数が多くなると高額になる

(4)樹木葬 20万円~80万円(平均66.9万円)

樹木葬購入

樹木葬(じゅもくそう)は、樹木やお花の近くに遺骨を埋葬して植物を墓標とする埋葬方法です。

野外のお墓ですが、基本的には通常の墓地と違って墓石を建てないのが特徴です。

樹木葬は墓石を必要としないので一般墓よりもお墓購入費用が安くなります。

お墓を購入した人のなんと半数以上(51.8%)が樹木葬を選択しています。

樹木葬は承継者がいらない永代供養がほとんどです。

一定期間個別で納骨し、利用期間が過ぎると合葬・合祀されるタイプと初めから不特定多数の他人と一緒に埋葬されるタイプがあります。

初めから不特定多数の他人と一緒に埋葬されるタイプの場合は5万円~という低価格の樹木葬もあります。

また、個別に納骨するタイプでも1人用もあれば2人用、3人以上用とさまざまなタイプがあります。

埋葬方式も、骨壺を使用するタイプと骨壺を使用しないタイプがあります。

樹木葬と言っても多種多様ですので、事前に確認することが重要です。

樹木葬のメリット

メリット

①墓石代が必要なく安い

②初めから不特定多数の他人と一緒に埋葬されるタイプの樹木葬はさらに安い

③将来承継者がいなくなってもお墓を撤去する必要がない

樹木葬のデメリット

デメリット

①季節によってイメージが大きく異なる

②桜の木の下を選んでもお墓参りに行った時に花が咲いているとは限らない

お墓さがし

(5)散骨 1名あたり3万円~

散骨

散骨は、遺骨を粉骨して粉状にしたものを、故人の思い入れのあった場所などに撒くことを言います。

業者に頼まず、遺骨の管理者が直接散骨することも可能です。

しかしながら、法律的に問題が発生しないよう注意を十分払う必要があります。

散骨する場合には、まず遺骨を2㎜以下の粉骨にする必要があり、散骨する場所も制限されています。

したがって、散骨は個人で行わず、専門業者に依頼すべきです。

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専門業者が行う海への散骨では、散骨の場面に遺族が立ち会う方法と、立ち会わない方法があります。

2つの方法では費用も大きく変わりますので、よく検討してください。

なお、表題の3万円は委託散骨(遺族が散骨に立ち会わず、業者に依頼する)の場合です。

散骨に立ち会う場合の費用は下表のとおりです。

散骨方法金額
委託散骨(遺族が散骨に立ち会わない)3万円~
複数の家族が一緒に散骨する合同散骨15万円〜
船をチャーターする個別散骨25万円〜

散骨のメリット

メリット

①(故人が散骨を希望していた場合)故人の希望が叶う

②管理費用がない

散骨のデメリット

デメリット

①墓参りをする場所がなく、親族とトラブルになる可能性がある

②散骨の前に粉骨が必要で、別途その費用がかかる

(6)手元供養 5万円~

手元供養は、遺骨の全部または一部を手元に置いて保管する方法です。

遺骨をそのままの形状で供養すると大きな場所が必要となります。

したがって、専門業者に依頼してパウダー状に粉骨した遺骨を供養する人がほとんどです。

小型の骨壺に入れたり、遺骨を収納できるアクセサリーにしまったりと遺骨の保管方法はさまざまです。

最近ではおしゃれな骨壺やミニ仏壇、遺骨を身に着けていられるペンダントなど、いろいろな手元供養アイテムが売られています。

 手元供養のメリット

メリット

①管理費なども必要ないため費用を抑えられる

②いつも故人を身近に感じていられる

手元供養のデメリット

デメリット

①遺骨全部では思ったより大きく感じる

②遺骨の一部を手元におく場合、残りの遺骨について、永代供養墓や散骨の費用がかかる

大切な故人と別れたくないとの理由から、手元供養は最近人気が出ています。

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2.最後に

お墓購入家族会議

新しくお墓を購入・取得することは人生で1度きりの大イベントです。

お墓を購入するには、決めなければいけない事がたくさんあります。

したがって、親族など多くの関係者と十分相談することが重要です。

後日、「あぁ、良かったなぁ~」と言えるよう頑張りましょう。

お墓さがし

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