宅建士試験の解答テクニックを紹介します。
宅建士試験には、ケアレスミスを起こしやすい、引っ掛け問題が多く出題されます。
冷静に考えれば、正しい解答を導き出すことができるはずなのに、本番の試験というだけでケアレスミスを起こすことがあります。
そのようなケアレスミスの1点が宅建士試験の合否を左右します。
宅建士講座・ゼロから始めて1年合格!今回はケアレスミスを防止し、確実に点数を取るための解答テクニックを紹介します。
1.試験問題は問1から解き始めてはいけない
宅建試験では模擬テストを含め、試験問題は問1から解き始めてはいけません。
暗記問題である問11から解き始めましょう。
問1から解き始めてはいけない理由は理由は2つあります。
(1)残り時間が少なくなって焦りやすい
問1から解き始めた場合、民法・権利関係の問題となるため解答時間が2分以上かかります。
そのため、試験の残り時間が少なくなりやすく、見直しの時間がなくなり、焦りやすくなります。
まず宅建試験の試験時間は120分間で、出題数は50問です。
したがって、1問あたりの解答時間は2分24秒です。
しかし、実際には見直しの時間を20分間と考えた場合、1問あたりの解答時間は2分です。
単純な暗記問題ならば1問1分程度で解答できます。
しかしながら、民法・権利関係は関係図を書きながら、試験問題を把握することになるので、1問2分で解答することは困難です。
そのため、時間がかかったことで、焦りやすくなり、ケアレスミスを引き起こします。
また、全問解き終わった時点での残り時間が少なく、見直しをする時間がないということが起こりやすくなります。
結論、試験問題は問1から解き始めてはいけません。
(2)解答に自信が持てず、不安になる
正答率の低い問題が多く、自分の解答に自信が持てなくなり、不安になりやすくなります。
問1は民法・権利関係の問題で、例年判例となっています。
また、民法・権利関係は出題範囲が広く、多くの勉強時間が必要です。
にもかかわらず、問1~問10までの問題で、毎年必ず出題されるという分野はありません。
その結果、勉強時間を十分確保できない場合、正答率が低くなります。
そして、自分の解答に自信が持てなくなり、不安になる受験者が多くいます。
そのようなメンタルではパフォーマンスが落ち、合格する可能性が低くなります。
結論、問題は問1から解き始めてはいけません。
2.試験問題は問11から解き始める
試験問題は問1からではなく、問11から解き始めるべきです。
その理由は、ほぼ毎年出る問題が同じだからです。
前述のとおり、問1から問10までは必ず出題されるという分野はありません。
その一方で、問11、問12は借地借家法、問13は区分所有法、問14は不動産登記法が毎年出題されています。
この3法の出題実績は令和2年から令和5年まで、なんと4年連続(12月実施を含めて6回連続)です。
必ず問題として出る法律なので、着実に覚えれば、得点することができます。
また、暗記問題でもあるので解答時間が短くなります。
時間的余裕は心理的余裕を生みます。
試験時間開始直後にポンポンと答えが分かれば、弾みがついて、気持ちも落ち着き、合格に繋がります。
更に、宅建士試験に合格し、宅建士として不動産取引を行う場合、この3法の理解は必須です。
間違いなく実務にも役に立ちますので、必ず覚えてください。
3.問題文の質問部分に下線を引き、ケアレスミスを防ぐ
問題文の質問部分に下線を引き、ケアレスミスを防ぎましょう。
問題文の質問を理解しないまま、選択肢を読んで、正解を選択してしまう、ということが往々にしてあります。
令和5年度の問題文の質問パターンの出題頻度は下表の通りです。
質問パターン | 問題数 |
①正しいものはどれか | 26 |
②誤っている(不適当な)ものはどれか | 15 |
③正しいものはいくつあるか | 4 |
④誤っている(違反する)ものはいくつあるか | 4 |
⑤次の1から4のうち(正しいものの組合せは)どれか | 1 |
質問パターンとしては5つあります。
そして、個数問題が正誤それぞれ4問ずつあります。
また、組合せの問題もひとつあります。
そして特に注意を払うべき、誤っているものを選ぶ問題が15問もあります。
ケアレスミスをしやすい質問パターンはこの誤っているものを選ぶ問題です。
ついつい正しい選択肢を見つけ、これが質問に対する解答と勘違いしてしまうことがありますので、十分注意しましょう。
そのためにも、必ず問題文の質問部分に下線を引き、ケアレスミスを防ぎましょう。
宅建士試験の解答テクニック2 はこちらから
コメント